1.入れ歯の中がゆるくなったのはなぜ?
入れ歯を作った時より、4kg以上痩せてしまった場合に歯肉がやせて入れ歯があわなくなります。
2.咬むと入れ歯の下の歯肉が痛いのは?
寝ぐせや咬み癖などから、本来のかみ合わせのバランスが変わってしまったため。また、10年以上も前に歯を抜いた場所があれば、顎の骨がやせてとがり、咬むと骨の神経にさわり、痛くなります。
入れ歯の内面の調整が必要です。
3.入れ歯が低くて噛めないのですが
入れ歯の人工歯が長年の摩耗ですり減った場合、かみ合わせの高さが低くなり、うまく物をかめなくなります。人工歯の上にレジンと言ってプラスチックを盛り上げて修正するか、人工歯を取り替えるか、保険の入れ歯であれば新しく制作した方が予後がよいです。
4.口を開けると入れ歯がはずれる
あくびではずれるのは仕方ないでしょう。話していてはずれる場合は、入れ歯の縁とお口の筋肉の動きのバランスが合わないため、筋肉の動きが大きいと入れ歯に空気が入り、はずれてしまいます。実際に入れ歯の内面が合っているかどうか確認し、入れ歯の縁の形態調整が必要になります。
5.骨隆起が大きくて入れ歯をつくるのが難しいと言われた
骨隆起は歯ぎしり、くいしばりなどから起こる骨の増殖によるふくらみです。隆起をさけて入れ歯を作る事も可能ですが、できれば、1回、10分程で終わりますので骨の修正を口腔外科でされると、快適な入れ歯ができます。骨隆起に入れ歯が当たると擦れて痛みを伴う事が多いです。
6.自費と保険の入れ歯の違いは?
材質、それに伴うデザイン、装着感の違いが主なものです。上の入れ歯で本数が多い場合は患者さんの感覚があごを覆う保険の厚いプラスチックより、メタルの方が、温度感覚がわかり発音にもあまり影響がないので、おすすめですが、あごの形態によりまた、失った歯の数により、必ずしも自費でなくとも、症例によっては保険の入れ歯でも十分良いものは制作可能です。あとは患者さんのニーズにより、どちらかお選びくだされば良いでしょう。
7. 歯が1,2本しかありません。入れ歯は夜はずした方が良いでしょうか?
ケースによりますが、歯周炎になり歯がぐらぐら、または無呼吸性症候群の疑いがある場合には、夜間の装着をおすすめします。
8.入れ歯は洗浄剤を使った方が、良いでしょうか?
入れ歯は食べ物が媒体となり、カンジダ菌などの細菌が繁殖しやすく誤嚥性肺炎の原因となります。したがって、全身の健康面からも殺菌力のある洗浄剤を使用して、清潔を保ってください。
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