医科に内科と外科があるように、歯周科の分野にも内科と外科があります。

歯周内科治療は、メスを用いて悪い歯ぐきを切り取るような、外科的な処置ではなく、薬による内科的なアクセスを行い、 歯周病の原因であるバイ菌を除菌します。
歯周外科治療に比べて、組織に対する侵襲やストレスが少ないのが特徴です。

歯周外科治療を行った次の日に、消毒のためのご来院が必要になっても、歯周内科治療の場合は、まずありません。

身体にやさしい治療方法といえるでしょう。

口腔の歯周病菌やカビ菌の検査を、位相差顕微鏡を用いて行います。
動画モニターにて確認でき、その細菌にあうお薬や歯磨き粉を確実に選択できます。

当院では治療前に顕微鏡検査を行い、口腔内の菌の種類や状態を観察します。(検査料はいりません)位相差顕微鏡のモニターにて、一緒に細菌の種類や状態を確認していただき、必要な歯磨き剤の選択をさせていただきます。(歯磨き剤は1260円~1680円です)

3週間後に再度、歯周病の原因菌がお口の中にいるかどうかを、位相差顕微鏡で確かめ、必要な薬剤の確認を行います。お口の中の細菌の種類は約300~400種類。

歯磨き剤、うがい薬だけでも個人差はありますが、効果があらわれてきます。

場合により、抗生物質を使用しますが、急性症状で膿を切開して出した時などです。

<歯周内科治療の特徴>

この治療方法には4つの大きなポイントがあります。

  1. 位相差顕微鏡での菌の確認
  2. 細菌の除去薬剤の内服
  3. カビ菌の除去薬剤、あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き
  4. 除菌後の歯石とり

特に1.は非常に大きなポイントです。

実際に患者さんの口腔内の細菌の多くが、歯周病菌なのか、カビ菌なのかもしくは、きれいな状態なのか・・・

位相差顕微鏡で、口腔の菌を確認することが大切です。

その結果が、“ひとり、ひとり”のオーダーメイドである歯周内科治療の第一歩なのですから・・・

顕微鏡による細菌検査

位相差顕微鏡にて検査を行います。お口の中の細菌の種類、活動性を調べます。

細菌を動画にて録画、定期的に細菌検査を行い、歯周病菌を確認します。
細菌を記録することが大切で、細菌の数が減っているかどうかで歯周病の進行状況がわかります。
歯周病の治療効果が実感できる、確実な方法です。
所要時間:約10分

1.歯の周辺に付着しているプラークを採取します。

プラークを採取

2.位相差顕微鏡に検体をセットします。3200倍の倍率で細菌を観察し、パソコンにて動画を録画します。

3200倍の倍率で細菌を観察

3.患者さんと一緒に画像を見ながら、現在のお口の状況、今後の歯周内科の治療方針を説明させていただきます。

今後の歯周内科の治療方針を説明

歯周病原菌の動画

これは、歯周病菌の多い画像です。

同じく、これも、歯周病菌の多い画像です。

これは、きれいな画像です。