むし歯タイプ:
歯磨きがむずかしい歯並びの方、ドライマウス、口呼吸など、プラークコントロールがなかなかできないなど、むし歯になりやすいタイプ。
エナメル質が白っぽくなって歯が溶けている初期の場合は、アパタイト、フッ素塗布や唾液のなかのミネラルが修復し、自然治癒もあります。
むし歯が進行して、象牙質、さらには歯の神経まで到達してしまうと、神経の処置が必要になり、歯を削る量も多くなるため、歯が長持ちしにくくなります。
次のような傾向で、治療歯が5本以上あれば、カリエス(むし歯・う蝕)タイプの傾向があります。
- 歯が痛んだ時、あるいはしみた時に、削って金属やプラスチックを詰めた
- 歯が痛んで神経を取ったことがある
- 「むし歯が多いですね」といわれている
歯周病タイプ:
歯周病は細菌感染により、歯の根を囲んでいる骨が溶けてなくなる病気で、口臭、かみ合わせの悪化、歯の痛み、咬合性外傷など様々な症状を引き起こします。
5才ころから多くなり、歯科医院などでケアをされている場合はまだ良いのですが、そのまま放置していると、一度に多くの歯を失うリスクが出てきてしまいます。
また、高血圧、糖尿病など生活習慣病との関連もあり、感染症にかかりやすく、治りにくいとも言われており、免疫をあげる必要性も示唆されてきました。
下記の項目に2個以上該当すれば、ペリオ(歯周病)タイプの傾向があります。
- 何度も歯周病だといわれた
- 歯周病の治療や手術を受けたことがある
- 時々歯肉から出血する
- 長年動揺している歯がある
- ぐらぐらしていた歯を抜いたことがある
力タイプ:
近年は、患者さんの歯に対する意識が高まり、むし歯、歯周病も減ってきたようです。
しかしながら、まだ力のバランスに関しては、歯科においては未知な部分もあり、歯の破折、歯に入れた金属がとれるなど、歯を直接破壊するだけでなく、歯ぎしり、食いしばり、頭痛、顎関節症など意外な問題が引き起こされることがわかってきました。
このような傾向があれば、ほぼパワー(力が強い)タイプと考えられます。
- 食事中に歯が欠けた経験がある
- 歯が痛んで受診したら「歯が割れている」といわれて抜歯したことがある
- 下の前歯がすり減っている
- 歯ぎしりをする
- くいしばりに気づくことがある
- 朝起きると顎がだるいことがある
「噛み癖・食いしばりに注意」鈴木 尚著より図を参照
- 投稿タグ
- 歯を失う