歯周内科学とは
歯周内科学とは
歯周内科治療について
小林歯科クリニックは歯周内科治療という、歯周病の予防、治療に力をいれています。
豊かな食生活に伴い、歯周病も増えてきています。また、歯周病菌が全身疾患にも関係のあることがわかってきました。
歯周病の治療では外科的に歯肉を切り、歯石をガリガリと取られて、痛い思いをした事はありませんか?
お口の中はデリケートです。定期的なトリートメントで痛みを伴う歯周病治療を行い、一生懸命に歯磨きをしてもなかなか歯周病は治ることはありません。
ところが、歯周病菌を確実に減らし、免疫、内科的見地から口腔環境を改善し、歯周病治療を行うのが歯周内科学です。
ほとんど、従来の外科的な痛み、ストレスはありません。
小林歯科クリニックの患者さまは歯周内科治療により、従来の歯周病治療に比べて、治療期間が1年であったものが約半年ほどでメインテナンスに入れるようになりました。その結果、患者さまも診療に対する負担が少なくなっております。
したがって、ご自宅での歯周内科専用の歯磨き粉は1700円ほどですので、ホームケアでほとんど歯周病が予防でき、3か月に1度の予防、定期健診の患者さまが増えております。
歯周病の診断の前に
歯周病の診断の前に、お口の歯周病菌の状態を動画で記録することがとても大切です。
歯ぐきが痛い場合、歯周病菌の存在の有無を確認することにより、歯周病が原因の痛みなのか、歯ぎしりからくる咬合性外傷なのか判別することもできるからです。
そこから、ひとりひとりに合わせて歯周病に対しての治療計画を立てることができます。2週間後、1カ月後の細菌の状態を記録、比較することでより具体的に、歯周病治療の成果を実感していただくことができます。
お口のなかの唾液がさらさらになり、口臭も改善されてきます。(個人差があります。)
歯周内科治療とは
医科に内科と外科があるように、歯周科の分野にも内科と外科があります。
歯周内科治療は、メスを用いて悪い歯ぐきを切り取るような、外科的な処置ではなく、薬による内科的なアクセスを行い、 歯周病の原因であるバイ菌を除菌します。
歯周外科治療に比べて、組織に対する侵襲やストレスが少ないのが特徴です。
歯周外科治療を行った次の日に、消毒のためのご来院が必要になっても、歯周内科治療の場合は、まずありません。
身体にやさしい治療方法といえるでしょう。
口腔の歯周病菌やカビ菌の検査を、位相差顕微鏡を用いて行います。
動画モニターにて確認でき、その細菌にあうお薬や歯磨き粉を確実に選択できます。
当院では治療前に顕微鏡検査を行い、口腔内の菌の種類や状態を観察します。(3,500円)位相差顕微鏡のモニターにて、一緒に細菌の種類や状態を確認していただき、必要な歯磨き剤の選択をさせていただきます。
3週間後に再度、歯周病の原因菌がお口の中にいるかどうかを、位相差顕微鏡で確かめ、必要な薬剤の確認を行います。お口の中の細菌の種類は約300~400種類。
歯磨き剤、うがい薬だけでも個人差はありますが、効果があらわれてきます。
場合により、抗生物質を使用しますが、急性症状で膿を切開して出した時などです。
<歯周内科治療の特徴>
この治療方法には4つの大きなポイントがあります。
- 位相差顕微鏡での菌の確認
- 細菌の除去薬剤の内服
- カビ菌の除去薬剤、あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き
- 除菌後の歯石とり
特に1.は非常に大きなポイントです。
実際に患者さんの口腔内の細菌の多くが、歯周病菌なのか、カビ菌なのかもしくは、きれいな状態なのか・・・
位相差顕微鏡で、口腔の菌を確認することが大切です。
その結果が、“ひとり、ひとり”のオーダーメイドである歯周内科治療の第一歩なのですから・・・
顕微鏡による細菌検査
位相差顕微鏡にて検査を行います。お口の中の細菌の種類、活動性を調べます。
細菌を動画にて録画、定期的に細菌検査を行い、歯周病菌を確認します。
細菌を記録することが大切で、細菌の数が減っているかどうかで歯周病の進行状況がわかります。
歯周病の治療効果が実感できる、確実な方法です。
所要時間:約10分。
1.歯の周辺に付着しているプラークを採取します。
2.位相差顕微鏡に検体をセットします。3200倍の倍率で細菌を観察し、パソコンにて動画を録画します。
3.患者さんと一緒に画像を見ながら、現在のお口の状況、今後の歯周内科の治療方針を説明させていただきます。
歯周病原菌の動画
これは、歯周病菌の多い画像です。
同じく、これも、歯周病菌の多い画像です。
これは、きれいな画像です。