どんなに上手な治療でも、毎日噛んで使っていればいつか壊れます。
傷んだ詰め物を放っておくと思わぬトラブルのもと。あなたの詰め物は大丈夫ですか？
周りの歯の痛みにご用心！
金銀パラジウム合金（保険の金属）
保険の金属の詰め物はとても硬く、強い力が歯に加わるとき、歯はたわんでも詰め物はたわみません。
そのため周りの歯が少しずつ傷んで崩れ、詰め物とのあいだに段差ができてしまうことがあります。
噛む力の強いかたは要注意です。
着色、すり減り、劣化にご用心！
コンポジットレジン
コンポジットレジンはプラスチックとセラミック粒子の混合材料なので、時間がたつと汚れがついて着色したり、吸水して劣化してきます。また、歯のエナメル質よりいくらか軟らかいので、噛んでいるといずれすり減ります。
着色、すり減りにご用心！
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、じつはコンポジットレジンの仲間。陶材のセラミックとは違って、使っているうちに着色やすり減りが起きてきます。
貴方へのチェック！
わりとよく詰め物が取れる？！
夜中に歯ぎしりをしたり、日中に噛みしめたりしていませんか？ 噛む力の強いかたは、詰め物の周りの歯質が傷みやすく、詰め物が取れやすいのです。就寝中にマウスガードを使うなど、歯科医院で対策を相談しましょう。
詰め物が取れて反対側で食べている？！
歯科医院に行かずに反対側で食べていると、偏った力が片方の歯に集中してかかるため、今度は反対側の歯の詰め物が取れたり傷んだりして、トラブルが拡大することがあります。
放置せずに治療を受けましょう。
詰め物の下にむし歯ができた？！
詰め物と歯のあいだに段差ができてプラークがたまったり、詰め物の周りの歯が傷んで隙間ができ、むし歯が入りこんだのかもしれません。ほかの詰め物の下も大丈夫か、歯科医院で調べてもらいましょう。
歯科医院のメインテナンスに通って詰め物や詰め物の周りの歯が傷んでいないか定期的に診てもらいましょう！
nico 2017年5月号より
