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口呼吸と歯科矯正

歯科矯正を行うにあたり、口呼吸の有無は矯正の成功に大きく関わります。

積み木をする女の子

呼吸は正常な状態では鼻を通して行われますが、花粉症など鼻詰まりが続くと口で呼吸することになります。
口呼吸は、さまざまな病気をもたらします。例としては、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症などのアレルギー性疾患です。
免疫力を低下させる為、カゼをひきやすくなるのも原因といえるでしょう。また、口呼吸をしていると、唇が乾燥して荒れてきます。前歯の歯肉も乾燥してプラークがこびりついて、虫歯、歯周炎、口腔乾燥症、口臭をひきおこします。
また、顎の成長や歯並びに悪影響をあたえ、不正咬合になるので改善が必要でしょう。

口呼吸を改善することが歯科矯正の成功を導きます。

口呼吸check しましょう

*お口を閉じて、鼻で呼吸ができるか3分計で確認します。
*鼻の下に薄いティッシュを細長く切り裂いて、付ける部分にちょっとだけ水で濡らし、貼り付けます。
口呼吸をしていれば口の前のティッシュが呼吸に合わせて口の中に入ろうと内側に動きます。

  • 無意識のうちに口が半開きになる。
  • 前歯が出ている。
  • 下あごがでている。
  • 食事時、クチャクチャと音を立てる。
  • 唇が乾燥しがち。
  • 朝起きた時、のどが痛い。
  • 唇を閉じると、あごの先にシワがよって梅干し状になる。
  • 早食いである。
  • 「片噛みグセ」がある。

3つ以上あれば口呼吸

鼻の役割は大事

なぜ口呼吸が問題なのでしょう?
口で呼吸しても鼻で呼吸しても同じように思われるでしょう。
鼻は免疫に大きく関与しています。

  1. 空気清浄器の役割。
    鼻毛や奥くにある繊毛(せんもう)は、埃や雑菌やウィルスや花粉などをシャットアウトします。
  2. 加湿器、加温器の役目
    粘膜で雑菌、ウィルスを浄化し、また乾いた空気、冷たい空気が直接肺に入らないようにします。感染を予防し、呼吸をしやすいように気管の乾燥をふせいでいます。
    ノドがヒリヒリしてくるのは口呼吸の可能性があります。かぜもひきやすいです。
  3. 匂い感知器
    食事の時の味覚にも関係し、また、煙など火事など危険を察知します。

耳鼻科で鼻疾患、口呼吸の検査をしましょう

鼻の検査

問診では、症状がいつ起こったか、どのようなときに起こるのかを伝える

鼻の症状でよく見られるのが、鼻詰まりや鼻汁です。
鼻が詰まるならば、「1日中詰まっているのか、一時的に詰まるのか」「詰まるのは両方の鼻腔なのか、片方だけなのか」、鼻汁が出る場合は「鼻汁の状態(黄色く粘り気がある、無色透明でサラサラしている、血が混じっている、など)」「出るときの様子(突然出る、1日中出る、など)」といった具体的な内容まで、医師に伝えましょう。
鼻出血やくしゃみ、においを感じないなどの症状があれば、それも伝えてください。

鼻の状態を見る検査

◆前鼻鏡検査・後鼻鏡検査・・・前鼻鏡検査は、鏡を使って照明光を反射させて鼻腔を照らし、鼻の中を直接観察します。この検査では、上鼻道、上鼻甲介は見られないので、後鼻鏡を使って、鼻腔全体を後ろから鏡に映します。
また、ファイバースコープでは、鼻腔や副鼻腔の開口部を詳しく観察することができます。

*画像検査・・・副鼻腔の状態を見たり、がんが疑われる場合などは、エックス線やCT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)などが行われることがあります。

• そのほかの検査

*鼻腔通気度検査・・・同心円状にメモリが刻まれた「鼻測計」というプレートを鼻孔に当てて、鼻から息を吹きつけます。プレートのくもり具合を見たり、左右差を見て、鼻詰まりの程度を調べる検査です。鼻孔の前に糸をたらし、鼻から息を出す方法もあります。また「鼻腔通気度計」という検査機器で、通気度を数値で表し、さらに詳しくとらえることもできます。
*嗅覚検査・・・5種類のにおいの素をかいだり、ビタミンB1剤を静脈から注射し、においを感じるかを調べる検査です。
*アレルギー検査・・・鼻汁を採取し、鼻汁に含まれる白血球の種類を見て、アレルギーの有無を調べます。またアレルギーの原因と考えられる物質を、鼻から吸い込んだり、皮膚に注射したりして、アレルギーの原因を特定します。血液中にアレルギーの抗体があるかを調べることもあります。

とくに、床矯正を希望されるお子様で口呼吸が疑われる場合には、事前に提携している耳鼻咽喉科にて、鼻腔通気度検査を調べていただきます。
状況に応じて、耳鼻科の治療にて口呼吸の改善をめざしながら、歯科矯正を始めさせていただいております。

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