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ぜんそくのお子様は口呼吸になり、歯並びが悪くなります。
小児ぜんそくは、呼吸をするときにヒューヒュー、ゼイゼイという音(これを「ぜんめい(喘鳴)」と言います)が聞こえる呼吸困難を繰り返す病気です。つねにヒューヒュー、ゼイゼイいう病気は他の肺疾患、心臓血管系の疾患があるので区別する必要があります。
初めは、カゼをひいたときに咳がヒューヒューと呼吸にともなって音が聞こえること(ぜんめい)が多いようです。カゼのたびにこのような症状を繰り返すと、カゼをひいていなくてもぜんめいが聞こえ、咳がでやすく、また運動時にもぜんめいや咳で、苦しくなります。このような場合はぜん息が疑われます。
ぜんそくの発作の原因となる場所は、気管支と肺胞(はいほう)全般です。気管支で起こっている状況は、
1) 気道炎症
ぜんそく発作の原因のほとんどは、ウイルスの感染(いわゆるカゼ)、環境性抗原(ダニ、ハウスダスト、動物の毛、フケ、カビなど)を吸い込んで、気管支粘膜で免疫反応が起こるために、アレルギー性炎症反応がおこります。
2) 気道過敏性
気道過敏性は、冷たい空気を吸う、急に走ったあと、大笑い、大泣きのあとにぜんそく発作が出るかどうかの有無がポイントです。気管に慢性炎症があると気管の粘膜がはれていてヒリヒリしている状態です。
3) 気流制限
慢性炎症を起こしている気管支が刺激されると、気管支はどうなるのでしょうか。
●気管支粘膜が腫れてきます(腫脹)
●気管支の周りの筋肉の収縮(気管支平滑筋収縮)
●痰がたくさんでてきます(粘液栓形成)
●気管壁が硬くなります(気管壁リモデリング)
空気に通り道が狭くなりぜんめいや呼吸困難がおこります。さらに長期間の炎症により気管壁の線維化、平滑筋の肥厚がおこり肺機能が低下(リモデリング)します。
4) アトピー体質
アトピー体質というのは、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、フケ、カビ、花粉などの環境性のアレルゲンに対して即時型アレルギー反応を起こす体質です。日本人のアトピー体質は、年齢が低いほど高率で、小児ぜんそくの方では90%以上がアトピー体質を持っています。
よって環境性アレルゲンの吸入によりぜんそく発作が誘発されます。
ぜんめいを伴う呼吸困難の発作を繰り返しおこす病気ですが、表に示す病気の区別が必要です。
先天性異常、発達以上に基づくぜんめい
大血管奇形
先天性心疾患
気道の解剖学的異常
喉頭、気管、気管支軟化症
絨毛性運動機能異常
感染症に基づくぜんめい
クループ
気管支炎
細気管支炎
肺炎
気管支拡張症
肺結核
その他
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
過敏性肺炎
システィックファイブローシス
サルコイドーシス
気管支内異物
肺梗塞症
心因性咳嗽
気管、気管支の圧迫(腫瘍等)
肺浮腫
アトピー型:ダニ、ハウスダストなどの環境性アレルゲンにIgE抗体を作る体質のあるぜんそく
非アトピー型:ダニ、ハウスダストなどの環境性アレルゲンにIgE抗体を作らない体質のぜんそく
小児ぜんそくをお持ちのお子さんは、呼吸をするのが大変なので口呼吸の傾向が多く見られます。
お口をポカンとあけていることがあり、これがまた風邪をひく原因、のどのウイルスの感染を誘発する原因になり、舌がいつも下あごにある低位舌にもなります。
低位舌は舌の筋力がない状態でもあり、舌が上あごに付けて食事の際に食物をすりつぶして、ゴクンと飲む行為が難しくなります。
すなわち、食事に時間がかかる、水などで食べ物を流し込む事になり、咬む機能が発達せずに結果として、あごの成長を妨げ、歯並びも悪くなります。
ぜんそくをお持ちの患者さまで歯並びを治したい場合、子供の歯科矯正を行うには、耳鼻咽喉科、小児科など連携して、体質改善を行う必要があります。場合によっては、漢方を扱う内科もご紹介しております。
個人により、ケースが異なりますのでドクターとよく相談しつつ、治療を進めてください。